日本は現在、世界でも有数の先進医療国となりました。
医療は日々進歩し、疾病の治癒や寿命の増進に貢献しています。
しかし、文化の発展に伴い健康に関する新しい問題が生じていることも事実です。
がんや慢性疾患の増加、薬剤の副作用、アレルギーやストレス社会がもたらす様々な健康問題や健康情報の蔓延による新たな健康被害など、先進国になったが故の様々な問題があります。
寿命は伸び続けていますが、少子化・高齢化問題は深刻です。
4人に1人が高齢者となる迫り来る2025年問題に向けて、医療・介護分野では様々な取り組みがなされています。
そのような社会環境においては在宅医療体制の整備は急務であり、その中で訪問看護ステーションの役割は非常に重要です。
当社が訪問看護事業に参入する背景には、これまで20年間、調剤薬局として地域医療に携わってきた実績と「投薬して終わり」ではない地域に根差したサービスを追求してきた薬局としての使命感があります。
在宅医療では医師をはじめ薬剤師、看護師、介護士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など専門職の連携が不可欠です。
当社では国内120店舗、国外3店舗の調剤薬局を着々と展開し、薬剤師の数は400名を超えるまでになりました。
一店舗、一店舗を大事にし、慢心することなく、医療機関、患者様の立場にたった薬局を心がけ、近隣医療機関をはじめ、福祉関連の皆さまともネットワークを広げてまいりました。
訪問看護師と薬剤師が連携することは双方にとって安心感があることはもちろん、患者様にとっても心強い存在になれると思います。
訪問看護ステーションは当社の新たな希望です。
高齢化、保険制度の激変、私たちを取り巻く時代の変化の波の常に先を行き、地域の皆様に安心な医療福祉サービスを提供するとともに、地域社会の医療と福祉の向上に貢献することを目指します。
私たちは「その人の望む健康と暮らしを続けるための手助けをする」ことが訪問看護の使命であると考えています。
その想いのもと、「ナビケア訪問看護ステーション」を命名いたしました。
ナビゲートには
「航海する、航海のための道案内をする」「導く」とか
「しっかり歩く、進む」といった意味があります。
在宅医療では利用者様一人ひとりが主人公。
「人生」という航海をその人がめざす目的地まで安全に、最適な進路をご提案しながら共に進んでいく、それが私たちの目指す「navigate」です。
医学の進歩や社会の変化で、病気に対する治療も、生活する場所も様々な選択肢があるようになりました。
そしてそれはこれからもどんどん変わっていくし、私たちはその中で、自分が求める医療を、暮らしを、自分で考え選んでいかなくてはなりません。
より多くの知識を持ち、選択肢を多くすることは自分の目指す目標や、自分の理想とする健康の実現に役立ちます。
私たちナビケアの職員は「医療・福祉の専門家」として皆様がよりよい自己決定が出来るよう、知識や技術を提供し、また一緒に考え、進んでいきたいと思っています。
私たちは医療的な視点のみで利用者さまに決断を強要したりはしません。
一人ひとりが望む生き方を尊重し、その人の想いや力を最大限に発揮できるように手助け、ナビゲートします。
にも広く深い意味が込められています。
一般的に「ケア」の意味は
・治療する
・世話する、看護する、介護する
とありますが、
私たちの目指す「ケア」とは、単に治療の補助やお世話ではありません。
「その人がその人になることを手助けする」ことです。
さらには、
今後さらに変化し、充実、構築されていく日本の地域ケアシステムの中で
私たち訪問看護師がコーディネーター的役割が担えるよう、「ケア」に関わる皆様を「ナビゲート」していきたいという想いも込められています。
訪問看護師が、介護現場と医療現場をつなぐ役割を担い、利用者を取り巻く全ての「ケアメンバー」が真に連携できるシステムの構築に貢献できますように、日々努力して参ります。
ナビケア訪問看護ステーションかつらぎ 所長 辻内 昭子
〒639-2131
葛城市林堂47
Tel:0745-44-9847
Fax:0745-44-9857
Mail:a.tsujiuchi@navicare-marine.jp